ジュリ。
人間の体温さえ感じることのないワンルームのマンションの窓を、今夜は雨が激しく音を立て打ち付けてやがてその雫はそっと垂れ流れていく。
あたしは新宿を濡らしていく雨が好きだ。
ベッドに潜り込み放り投げたままのiPhoneを、極彩色に施された長いスカルプのネイルで這わせる。
「ジュリ、1.5KでNNしてくれるぞ」
「ウケるwww」
「ナンバー外れたから必死www」
「どうせまたホストだろ??」
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2025/1/9 12:41
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
後藤りせ