一章:第六話 初任務

一章:第六話 初任務
一章:第六話 初任務  【ノア・ブリックス/アメリカ兵/アストリア】   俺は気付けば中世風の魔法が存在する世界で目覚め、交戦真っ最中の戦場に投げ込まれた。何とか襲ってくる兵士を掻い潜り、途中で狙撃手に殺されかけたが、なんとか生き延びることが出来た。  まず俺が目覚めたのは、アストリアとヴァルドラ帝国と呼ばれる二つの国の国境付近であり、状況を聞くに帝国からアストリアは防衛しているようだった。  だから俺は俺の行動理念に従って、アストリアにつくことにした。また現在の戦況は、一週間前までアストリア国境の砦は陥落寸前で劣勢だったが、俺が目覚めて遭遇した例の狙撃手によって帝国軍側の指揮官が殺害されたとのこと。   故に一気に戦況は好転したものの、この狙撃手がかなり問題で、俺の目の前で次々と無差別に兵士を狙撃しておきながら何処かへ帰って行った。  結果は優勢なのにアストリアはほぼ全滅といったところだ。しかも最悪なことに死者零名。全軍重傷という。狙撃手としては憎いが最高の戦果だ。
影白/Leiren Storathijs
影白/Leiren Storathijs
実は26歳社会人です。 基本ライトノベル書きます。 異世界ファンタジー専門です。 執筆歴は10年以上です。