第八話 ミコミコダンス
俺は呆気にとられ、雷野を見る。
雷野はまあ見ておけと言わんばかりに腕を組みながらウィンクしてきた。
「まあ、席につきたまえ。聞きたいことがあるなら直接聞いてくれて構わんのだよ?」
「いえ、大丈夫です」
「それは何故だい?」
「私はあなた方が本音を話してくださるとは思えませんから」
両者、牽制し合うかの様な視線の攻防が繰り広げられる。
0
閲覧数: 7
文字数: 6191
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2022/12/6 18:40
十五歳の早計