夢見ノ朝花 〜花の祝福〜

夢見ノ朝花 〜花の祝福〜
 楽しみと緊張で、足の進む速さは早まる。  心臓の音がやけに大きく聞こえる。  結局最後は小走りで、そこに向かっていた。 「人……?」  着いたそこには、十七歳くらいの一人の少女がいた。  艶のある腰までの長い白桜金の髪。睫毛に縁取られた金茶色の瞳。  彼女を作る色素が、金色を帯びている。
夜桜弦音
夜桜弦音
【よざくら おと】といいます。 主にファンタジー小説に力を入れております。 読んで頂けたら嬉しいです𓅫⸒⸒