初恋
銀木犀が香ると、決まって彼女を思い出す。
転校してきた秋、教室の隅で小さく笑った彼女に、なぜか惹かれた。
放課後の帰り道、風に揺れる髪からも、ほのかにあの香りがした。
「この花の名前、知ってる?」
彼女はそう言って、銀木犀のことを教えてくれた。
「金木犀とは違うの?」
「金木犀も良いけど、私は銀木犀が好きだな」
0
閲覧数: 129
文字数: 377
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/10/18 15:46
最終編集日時: 2025/10/24 13:37
寸志
はじめまして
恋愛小説を書くことが多いです。