8月32日 「誰もいない」

ミーンミンミンミン 遠い何処かからそんな音が聞こえる。 「あちぃ」 ベッドよりマシだろう、と床でゴロゴロしているうちに うたた寝してしまったようだった。 汗ばんだシャツがふんわりと不快感を運んでくる。 面倒くさいからとエアコンをつけなかったのが悪かったのか。 毎年、去年より暑いと感じている気がする。 そんなことをぼんやりと考えながらエアコンをつけた。 24度という数字を確認して部屋を後にする。
蒼
誰にでも認めてもらえるような小説が書けるようになりたい