前の席
中学の頃、私はあの子のことがずっと好きだった。
席は私の前。授業中、ノートを覗き込むと、ふとした仕草で髪をかき上げたり、小さな笑い声をこぼしたりするのが見えた。
でも、あの子に彼氏ができたことが学年中に広まったあの日から、あの子は学校に来なくなった。
最初の頃は、まだ戻ってくるだろうと信じていた。
月日が経ったある日、教室に入ると、前の席には当たり前のように誰かの荷物が置かれていた。
その瞬間、胸の奥がキュッと締め付けられた。
あの笑顔も、あの仕草も、もうここにはない。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/11/28 12:51
最終編集日時: 2025/11/28 15:55
寸志
はじめまして
恋愛小説を書くことが多いです。