第六話 暗い夜道には御用心♡
『ハロー!私はキラリ!いずれ世界を救う魔法少女だよ♡最近この先で通り魔が出るらしいから、そんなヤバいやつ懲らしめに来たよ!』
乗ってきた新車……高速の事故でフロントグリルがぼこぼこ……を路肩に止め、彼女はこの先の目的地に向かった。
街灯のない山道をしばらく歩くと、ガードレールの切れ目の先に、それはあった。車一台も通れないような小さな通路。奥へ続く暗闇は異様に深く、懐中電灯を向けても途中で光が鈍く飲み込まれる。ここら辺の地域では、いわゆる肝試しスポットとして有名らしい。
『私、ホラーは苦手なんだよ……。怪獣退治の方が100倍マシ。あとで田辺に文句言ったろ。』
セーラー服に身を包んだ彼女は、通路の入り口でため息をつきながらも意を決して先に進んでいった。
トンネルの中へ一歩踏み込んだ瞬間、空気が変わった。外とは別世界のように、そこだけが冷え切っている。湿ったコンクリートの匂いと、長い年月を吸い込んだ水の臭気が鼻の奥にまとわりついた。
4
閲覧数: 76
文字数: 2677
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/5/31 10:26
最終編集日時: 2026/6/11 9:54
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
ツー
三度の飯よりアニメが好き
基本書くのはフィクションです