夕顔の花

夕顔の花
 私は小学生の頃から友達がいなくて、夏休みが来ると非常に苦痛だった。  よくクラスの男子に上履きを隠されたり、上級生に落とし穴に落とされて、よく泣かされていた。  クラスの女子達とは、別に虐めとかはなかったが、必要最低限しゃべらならなかった、って言うよりかは、女子は女子で、男子よりも高密な賢さもあり、陰湿な雰囲気が怖くて、信用してなかった。  私はが生まれて間もない頃、母親を失っていた。  父はサラリーマンで、仕事が忙しく、家にいる事が少なかった。  私はきほん家で一人で過ごす事が多かったので、1人は慣れっ子だった。  けど、夏休みだけは一人で過ごすのが嫌だった。  夏休みはイジメっこの男子達が、父が家にいない事をいい事に、庭先から水気の多く含んだ泥団子を投げてきたり、私が出かけようとすると、パチンコで石を当てたり、エアーガンでBB団を当てて、痛がる私を見て笑って、暇つぶしに、私を遊び道具にする感じが嫌だった。  夏休みは、私の唯一のプライベート空間を侵略するから大嫌いだったのだ。  夏休みの頃、私が町を歩いてた時だった。
前田 芍葉
前田 芍葉
まえだ しゃくようと申します。 素人ではございますが、趣味で物語などを書くのが好きでなので、これから色々と投稿していきたいと思います。