最恐でカワイイ私♡

 ゾンビは可愛くなれるんだ!たくさん人間を喰らえばね。そうしたら、緑色の体も青白い綺麗な肌になって、髪もサラサラになって、顔もアイドルみたいに可愛くなるの!素敵でしょ!でも皆んなはすぐ死んじゃうからここまで可愛くなれないの。  でも私は劣悪な環境に生まれたからこそ強くなって、可愛くなったの!  今日も可愛くなる為、原宿を歩く。みんな可愛いお洋服を着ている。美味しそう…ダメだこんな事考えちゃダメ。  あ−沢山買い物してたら夜になっちゃた。お腹減ったな…いい人間居ないかな?  そんな事を思いながら路地裏を歩いていたらちょうどいい人間を見つけた。どうやら泥酔して寝ているらしい。月末だから給料日だったのだろうか、スーツを着ている。若い会社員だ。  「美味しそうだねぇ♡君、わたしが今から食べてあげるね♡」  そんな事を口にしながら彼の口に白いタオルを押し込む。それで起きたのか彼が体を陸に上げられた魚の様にバタバタとさせた。多分、声を上げていると思うけど声はタオルに吸い込まれて「ヒューヒュー」としか聞こえない。  彼の首筋に歯を当てると彼は血の気が引き、顔が青ざめている。体はすくみ上がり動けない様だ。
雨傘  凪
雨傘 凪
皆様こんにちは雨傘凪です。趣味程度で小説を投稿していきます。 ちょっとした自己紹介↓ 絵を描く事と小説を読む、書く事が好きです。好きな食べ物はお茶漬け。 好きな色は青系統。 ※学生なのでテスト期間中は投稿が出来なくなります。