青年兵士と少年

   青年兵士と少年
       ドロップス缶🥫  終戦を迎える一月前、既に沖縄が落ち閃光は本土に迫り来る、戦況は著しく厳しい。     村まで行かないと民家も無い何処までも続く田畑の一筋を開拓し、一機づつの発着可能なこの小飛行場の滑走路とした。細長く伸ばすことで周りの農地に溶け込ませている。上空から見る敵機に目立たぬ風情を醸し出していた。      飛行場の近くには、小高い丘状の土豪が、幾つも掘られて有り、これも又、飛行場の滑走路の存在の目隠しをしている。    そこの一つの土豪の上に登り、低学年か、若しくは就学前のあどけない少年が、おもちゃの壊れた双眼鏡を覗きながら毎日飛行機を眺めていた。
マイノリティハート
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視力回復の為、ご心配をお掛けしてます。早く皆様の作品を自由に読める様に治します。皆様もブルーライトにはお気をつけ下さいますよう🙇‍♀️