縁側

縁側
 昔から、おばあちゃん家の縁側が怖かった。  森のような庭に面しているため、光が所々しか照らさず、ただでさえ薄暗い和式の家の中よりも暗くなっているのだ。  しかし、運の悪い事に居間に入るには、この縁側を通るしかなく、いつもお母さんにぴたりと張り付いて通っていた。    高校生になって数ヶ月が経ったある日、お盆のためにおばあちゃん家に来ていた。  「ちょっと外に出て川から冷やしてるスイカを持ってきてくれない?今手が離せなくて…。」  お母さんにそう頼まれ、思わず顔に戦慄が走る。  外に出るにも、あの縁側を通らなくてはならないのだ。  この歳になっても、やっぱりあの縁側恐ろしい。しかも今はお盆&夜の六時。  恐ろしさは倍になっている。
オルカ
オルカ
やぁやぁどうも、オルカというものだ。 七匹猫シリーズや他の小説は私が小さい頃に書いたものなので少し言葉使いが荒くても許しておくれ。 ではよろしく。