The day before Valentine
好きな子がいる。
クラスのアイドル…とまではいかないけれど、僕にとってその子は1番華があると思う。誰にでも平等に接し、誰と話していても素敵な笑顔を振りまく。もっと近くで見たい、どんな表情(かお)も独り占めしたいと思ううちに、うっかり恋に落ちてしまった。
そこからはもう、僕の心が常に多忙になった。
好きな人居るのかな、あいつに気があるのかな、常に横に誰か居るな、話しかける隙がないな…
少し大変な恋をしてしまったと思った。勇気を出して話しかけようと思っても、男子が寄って行くのを見ると、「今日もダメだ」とか、「なんであいつは良くて僕はダメなんだ」とか。嗚呼、僕はすっかり彼女に夢中なんだなぁ。期待できない恋だけど追いかけたい。夢の中でも良いから話してみたいーーーー
2月に差しかかり、外がすっかり寒くなってきた。そろそろチョコレートのシーズンだよなぁと男子が騒ぐ中、女子がその会話を聞いて期待させちゃダメだよと、男子を面白がるかのように悪戯っぽく笑う。
僕はその会話には入らず、1人で本を読んでいた。モヤモヤした時は読書。これが1番落ち着くのだ。そもそも、僕はあまり積極的に話す方ではないけれど…
…トントン。肩を不意に叩かれ、びっくりして振り向く。すると、彼女だった。
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文字数: 1602
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2024/2/15 2:04
最終編集日時: 2024/2/15 5:19
泉美
皆様ありがとうございます(*^^*)
温かい目で見学して頂けると嬉しいです🍀
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