夕暮れと飲み物と推しと私 その13 「サーチライトと誘蛾灯」
『サーチライトと誘蛾灯/櫻田智也』
子供の頃は虫に触れたけど、大人になったら触れなくなった。
よく聞く話だが、私もこの話に当てはある人間である。
子供の頃は、バッタを捕まえて虫かごに入れて、飼ったりしていた。でも、今はとてもそんなことできるとは思えない。バッタに触れないだろうし、仮に捕まえても逃がしてあげるだろう。
そう考えると、虫というのはなかなか不思議な生き物かもしれない。
子供の頃には平気だったうんぬんかんぬんだけではなく、刺してくるといった害を与えるものいるし、カブトムシのように熱狂的な人気を集めている虫もいる。私は絶対に無理だが、食べたりする種類もいる。神様の使いとしても扱われている虫もいたりするんだろうか?
多面的な扱いを受ける虫だが、季節を知らせる、という面は多くの人にも受け入れられているような気がする。夏の蝉、秋の鈴虫。私の住む北海道で言えば、初雪が降る前に現れる雪虫なども季節を知らせる虫だ。こうした虫たちは、鳴き声や姿を見ると「今年もこの季節が来たのか」と、ノスタルジックな気持ちになる。時の流れは、どことなく切ないものだ。
『サーチライトと誘蛾灯』は、昆虫好きの青年・魞沢泉が、訪れた先で出くわした事件を解決するミステリー小説シリーズの第1巻だ。令和のとぼけた切れ者である魞沢は、複雑な事件をのらりくらりと解き明かす。その終わりは、どことなく切なさを感じさせたりもする。彼の活躍をお好みのお菓子と飲み物とともに楽しんでみて欲しい。個人的には、『火事と標本』というお話が好きです。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2026/9/19 3:37
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。
あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。
カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。