鉛筆

 何年も廃屋な家の前の道に紙飛行機が落ちていた、その紙飛行機を拾い広げると紙の中央にはミミズが這った様な文字で[リ]とだけ記してあった。 『なんだろう』と見上げたその廃家の二階の窓は少し開いていた。 その廃屋の玄関のノブは外れかけ鍵はかかっていなかった。 ドアを開くと目の前に壁沿って伸びる二階への階段があり、その見上げた階段の突き当たりは壁で、右側は暗い通路へ、そして左側の壁には僕が気になった窓が見えていた。僕は階段を上がる。 その窓の下には、芯の折れた、とても短い鉛筆が転がっていた。 [終] お題・メモリ
仙 岳美
仙 岳美
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