恋透明
“透明な世界で2人愛し合えるさ”
透明な君は僕の手を引いていた。
“好きだよ”
夏休みが始まってすぐの蝉が勢いよく存在を主張しだすころ、君は僕に言ったんだ。
僕はいつのまにか泣いていた。手に持っていた溶けていくアイスのことなど忘れ、ただただ目の前にいる“好きな人”を抱きしめていた。
たとえ難しい恋だとしても僕は絶対君を守ろうと思った。
だけど、現実はうまくいかなかったね。
なんでいつも君は平気そうな顔をするんだよ。なんで僕は気づけなかったんだ。
ごめんな。好きになってごめん。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/7/3 13:57
築月千輝
きずきちがやと申します。
よろしくお願いします。