不思議なサブスク
風呂の栓を抜く。ゴポゴポと泡を出しながら水が吸い込まれだした。
人が溺れてるみたい。そんな不謹慎なことを考えながらボーッとそれを見つめていると、お湯の中から見知った男性の顔が出てきた。業者の井口さんだ。私は会釈をした。井口さんも軽く顎を引く。そして井口さんはまたお湯を吸い込み始める。
そしてお湯が全て吸い込まれたあと、井口さんは立ち上がった。
「これで今日の業務も終了となります」
「ああ、ありがとうございました。今月もお疲れ様です」
「いえいえ。仕事ですので。では料金のお支払いをお願いします」
「あっ、すみません。今財布持ってきますね」
そう言って私は財布を取りに行く。私が料金支払いの時に財布を忘れるのは、一年前にこのサブスクを始めてから四回目だ。
風呂場に着いた。井口さんは浴槽の中で直立して待ってくれている。
「お待たせしてすみません」
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2026/6/12 7:30
最終編集日時: 2026/6/19 21:21
兎兎
気の向くままに書いてます
サクッと読めるタイプではないかもしれません