心の剣を貴方に

心の剣を貴方に
第2章 足止め 2話  その場にしゃがみ込み、道の傍らに咲いていた小さな白い花をそっと撫でて茎の根元を摘まむ。ごめんね、と心の中で呟きながら、そのまま二輪だけを摘んだ。  小さい頃に熱を出すと、ノエルとリックスは花を持って見舞いに来てくれた。そのお返しのつもりだ。  踵を返し、来た道を戻る。町の人たちのざわめきが大きくなってきても無視を決め込む。  誰にも見付からないようにそっと駆け出し、宿屋の勝手口に手を掛けた。  ドアが開いた音を気にしながらも素早く中へと身を翻し、ドアを閉める。  街の中を一人で歩いただけなのに、酷く疲れた。誰も居ない宿屋の廊下で、一人息を吐く。  ノエルとリックスの部屋の前で口を引く。二人を起こしてしまわないようにゆっくりとドアノブを回し、中へと入った。ノエルの寝息とリックスの小さな呻き声だけが聞こえてくる。  飲料水である水差しの水をコップへと移し、そこへ花を生けた。足音を立てないように二人のベッドの間に置いてあるスツールにそのコップを置く。
七宮叶歌
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恋愛ファンタジーな連載と、ファンタジー、時々現代なSSを載せています。 フォロー、♡、感想頂けると凄く嬉しいです♩ 拠点にしていたNOVEL DAYSのサ終に伴い、ノベモア、solispia、caita、個人サイトに移転作業中です。 作業が終わるまで、なかなかNoveleeに投稿できないかと思います。 130万文字の移転頑張るぞ! NSS、NSSプチコン優勝者、合作企画関係の方のみフォローしています*ᵕᵕ お題配布につきましては、連載している『お題配布』の頁をご確認下さい。 小説の著作権は放棄しておりません。二次創作は歓迎ですが、掲載前に一言でもいいのでコメントください。 2025.1.23 start Xなどはこちらから↓ https://lit.link/nanamiyanohako お題でショートストーリーを競い合う『NSSコンテスト』第5回は2026.10.1開催予定です。 優勝者  第1回 ot 様  第2回 ot 様  第3回 除草機1号 様  第4回 黒鼠シラ 様 NSSプチコンテスト 優勝者  第1回 黒鼠シラ 様