嘘つきは泥棒の始まり
『今日用事あるから先に帰ってて』
それが最初の嘘だった。
彼と二人きりになりたかったから。
二人がうまくいってないって聞いたから探りを入れたかっただけ。
最初はただそれだけ。
彼の目線から親友の話を聞いた。親友からは彼の話を聞いた。
彼は顔はいいけどわがままで、優秀だけど傲慢だった。
親友は本気だったから悲しませないよう、不満や愚痴は私に吐き出させた。
親友の前では素敵な彼で居られるように手助けは惜しまなかった。
ひどく面倒で苦痛だったけれど親友のために我慢した。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/4/6 12:56
たなたか
ゆったり