鉄蜘蛛の城 第四十七話 “Immortal”

鉄蜘蛛の城 第四十七話 “Immortal”
「核露(かくろ)!?お前…!!生き…」 豪呉(えらご)、紫綿(しめん)、凪姫(なひめ)は驚愕する。直で受けたウィッカーマンによる強力な一撃。あの時、誰もが思った。 “核露は死んだ”と。 「その斧はなんだ!?貴様!!何か能力を隠していたのか!!?」 静狼(せいろう)はまだ知っていなかった。今核露が握っている“軻遇突智”(かぐつち)のことを。核露は静狼の鉤爪を押し切り、弾き飛ばす。そして、 「はぁぁぁぁっ!!!」 静狼に向けて軻遇突智を振り下ろす。刃が地に落ちた瞬間、轟音、砂埃、風圧、全ての“衝撃”が黒き炎と共にそこから溢れ出す。 「はぁ…はぁ…はぁ…」 間一髪。静狼は回避しなければ、おそらく静狼は死んでいた。今自身の心の中に溢れている感情。それは焦りと困惑だ。だが、そこへ理解という感情が浮かび上がる。そして、一つの結論が浮かび上がった。 “ジェミニ”。
大福五木
大福五木
神話、空想上の生き物、フクロウに興味を持つ高校生です。Twitterでは「オーク」という名前です。