鉄蜘蛛の城 第四十七話 “Immortal”
「核露(かくろ)!?お前…!!生き…」
豪呉(えらご)、紫綿(しめん)、凪姫(なひめ)は驚愕する。直で受けたウィッカーマンによる強力な一撃。あの時、誰もが思った。
“核露は死んだ”と。
「その斧はなんだ!?貴様!!何か能力を隠していたのか!!?」
静狼(せいろう)はまだ知っていなかった。今核露が握っている“軻遇突智”(かぐつち)のことを。核露は静狼の鉤爪を押し切り、弾き飛ばす。そして、
「はぁぁぁぁっ!!!」
静狼に向けて軻遇突智を振り下ろす。刃が地に落ちた瞬間、轟音、砂埃、風圧、全ての“衝撃”が黒き炎と共にそこから溢れ出す。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
間一髪。静狼は回避しなければ、おそらく静狼は死んでいた。今自身の心の中に溢れている感情。それは焦りと困惑だ。だが、そこへ理解という感情が浮かび上がる。そして、一つの結論が浮かび上がった。
“ジェミニ”。
0
閲覧数: 79
文字数: 5152
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2024/8/2 11:40
最終編集日時: 2024/9/7 11:19
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
大福五木
神話、空想上の生き物、フクロウに興味を持つ高校生です。Twitterでは「オーク」という名前です。