重要な事実
それから数週間が経ち、とある週のこと。
僕は美月と土曜の午後を楽しんでいた。妻が友達と食事に行く休日の午後は必ず美月か、あるいは梨花と会うことにしていた。
彼女たちへの僕の強い思い、それは然程なかった。梨花とは結婚を考えていた時期もあったくらい、特別になることを望んでいたから多少の複雑さはあったが、美月へのそれはゼロだ。
僕は美月の様な、恋愛関係を持つ中で最も気楽にいられる女が好きだった。
結婚しようと想いを募らせるよりも、ただの一時の少し遊ぶ彼女程度に思っておいた方が案外上手く行くものだ。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2024/7/31 22:58
最終編集日時: 2024/8/1 11:42
素人作家
読みやすくて面白いお話を書きます!