【第4回NSS】光陰矢の如し
遥か昔、言わば神話時代の出来事である。当時から最高神の座に居られた天照大御神様は、全くもっての不測の事態に頭を悩ませていらっしゃった。
事の始まりは、時を司る天部であった一刻天が、時に関する仕事が少なく暇を持て余してしまったことだった。次第に耐えきれなくなっていった彼は、持て余した退屈な時間を自分だけ倍速にすることで耐えずに済むようにした。ここで彼は、神の力を私的利用したのだ。以降、彼は次々と愚行に走るようになり、ついには、自分だけ退屈な時間は速く愉快な時間は遅く時が過ぎるようにしてしまったのだった。
これが明るみになった頃には時既に遅し。結果から言えば、彼は無自覚ながら時間というものの性質を大きく変えてしまっていた。退屈な時、自らの時間を速めるのではなく、周りを遅めることで、彼のみ普段通りの速度で時間が過ぎたため、速く感じていただけなのだった。
大罪を犯した奴は、神として前例のない、猶予なき極刑を言い渡されたのだった。
彼の大罪は、最高神をもってしても拭きれるものではなく、結果的に現代まで及ぶ、退屈な時間は遅く、愉快な時間は速く過ぎてしまう、時間知覚の現象となったのだった。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2026/5/5 10:05
黒鼠シラ
【自己紹介】
物語のプロットを考えることが好きな大学生です。かなり遅筆です。
最近は企画運営ばかり行なっていますが、稀に新作を投稿したりするので是非読んでいただけると嬉しいです。
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4代 有陽へいか
5代 花瀬詩雨
6代 七宮叶歌
7代 ひるがお
8代 ゴースとライター
9代 K
【黒鼠シラについて】
22年6月 投稿開始
22年12月 第1回N-1開催
24年1月 新アカウントへ移行
26年5月 NSS優勝