目がまわる

目がまわる
「お前、買ってもらえなかったのか」  ヒロミツは縁日で、一人だけ渦巻きキャンディーを買いそびれた。  それで、数人の近所の悪戯っ子たちに囲まれていた。  悪戯っ子たちが手にしてる渦巻きキャンディーはそれぞれの手より一回りも大きいものだった。刺さった棒の端っこを持つと直ぐに落としてしまいそうだ。 「イエーイ、仲間外れ、ヒロミツ仲間外れ」  悪戯っ子たちはしゃがみ込んだヒロミツの周りを時計回りに走り始めた。ヒロミツは驚き半べそで、悪戯っ子たちを見回した。
H.K
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