図書室

図書室
「人間失格、津軽、女生徒…この人、絶対太宰治好きでしょ。」 返却ボックスの中にある本を確認しながら、私は本を借りた人の事を想像する。 図書室、好きな人は何度も行く場所だが、縁が無ければ学校生活で一回も立ち寄ることがない場所。 そんな場所で私は、1人寂しく図書委員の仕事をこなしている。 佐藤 彩音(さとう あやね)、私の名前だ。 別に本を愛しているかと言われればそうでもないが、恐らくクラスの子に「本好きな子は?」と聞けば10人中10人は私を指すだろう。
夜鷹
夜鷹
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