図書室
「人間失格、津軽、女生徒…この人、絶対太宰治好きでしょ。」
返却ボックスの中にある本を確認しながら、私は本を借りた人の事を想像する。
図書室、好きな人は何度も行く場所だが、縁が無ければ学校生活で一回も立ち寄ることがない場所。
そんな場所で私は、1人寂しく図書委員の仕事をこなしている。
佐藤 彩音(さとう あやね)、私の名前だ。
別に本を愛しているかと言われればそうでもないが、恐らくクラスの子に「本好きな子は?」と聞けば10人中10人は私を指すだろう。
1
閲覧数: 202
文字数: 791
カテゴリー: その他
投稿日時: 2024/9/3 21:20
最終編集日時: 2024/9/4 9:23
夜鷹
このアプリで2個目のアカウントです。一個目はログインできなくなりました。
よろしくお願いします!