第四章 ~古の魔人~ 5
攻撃は一方的に続いていた。
ヒューゴとリオの、まるで踊っているかのような動きで繰り出される鋭い連続攻撃が四人をじわじわと嬲り続ける。
ラグナの斬撃、ガロンの拳、リィーガーとステラが放つ銃弾も、ヒューゴには有効なダメージを与えられず、リオにはかすりさえしない。
二人が繰り出す猛攻を、四人は必死で堪え続けるしかなかった。
「全く、お前たちは無駄に頑丈だな」
自分の拳を真正面から受けつつも、倒れないリィーガーを目にして、ヒューゴはうんざりしたように呟いた。
「お前ほどじゃないぜ」
リィーガーがニッと不敵な笑みを浮かべる。不利な状況下でも笑っていられるのは、制御装置を止めに行ったセルフィーのことを信じているからだろう。
そんなリィーガーの笑みを見て、ヒューゴの表情が僅かに変わった。
「へらず口を叩くな。出来損ないどもが」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2024/1/2 1:43
最終編集日時: 2024/1/19 2:17
ユー