悲惨な日常

「実はお父さん、財閥の息子なんだ。」 「ひなは、財閥の孫娘だ。」  父親が言う。  (なにを妄想を語っているんだ…)  (あぁ、わかるよ。ひなもそういう妄想、思い描いたことあるもん。)  両親と歩かされている私。私は「ひな」だ。  何故か黒いゴミ袋を裸の上に着させられている。  ゴミ袋から頭と手足をそれぞれ出して、異様な装いだ。
小鳥遊より子
小鳥遊より子
子どもの頃は小説家が夢でした。趣味で細々書いてみたいなって思います。