綺羅星を見よ

綺羅星を見よ
 綺羅星という言葉をこの世に生み出した人の目には、いったいどれだけの美しい光景が広がっていたのだろう。  私は一欠片の嫉妬心を握りつぶして、目の前の光景にただ目を焼かれていた。 「ははっ! ご覧よ、フランメ。我が苛烈なる乙女よ」  美しいと、強制的に、いっそ脅迫的なほどに思わされる圧倒的な美貌だった。  月の光をそのまま紡いだかのような、混じりっけのない白銀の髪。それが夜風に弄ばれるたび、周囲の闇さえも眩さにひれ伏すようだった。その奥で爛々と輝くのは、溶けた黄金を流し込んだかのような、あるいは凶兆を告げる彗星のような、鮮烈な金色の瞳だ。  その暴力的な美貌がのぞかせる表情は、世界そのものを噛み砕き、蹂躙しようとするかのような、剥き出しの凶暴さを隠さず見せつけていた。
しろくま
しろくま
はじめまして。はじめまして。 どうぞよろしく。しろくまです。