奪死幻影物語⑤
第五話 地獄の中
今考えると、俺はこの日が訪れることを知っていたのかもしれない。
恨み、屈辱、地獄で焼かれ続ける苦しみ、これらの感情は日に日に大きくなって行った。
何せ俺はこの地獄で何日も何週間も何ヶ月も過ごしているからな。
色々な負の感情が湧き上がり、拡大し続ける中で俺はとある一つの感情が台頭した。
「復讐」
俺は俺の肉体を殺した山火事の男、そして俺の心を殺したよ道の女、この2人の命を奪いたくて仕方がなかった。
俺はこの地獄の炎に焼かれ続け、苦痛を耐えているうちに、炎の先に何かが見える気がするようになった。
あの男だ。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2023/7/22 14:54
最終編集日時: 2023/7/23 14:57
黒鼠シラ
高校1年生の16歳です。
面白いかはさておき、話を書くのが好きですのでよろしくお願いします