文化祭とヴァイオレット

夏休みが終わり、校舎には文化祭の準備のざわめきが広がっていた。 クラス会議で「何をやろうか」と議題が出た瞬間、真っ先に手を挙げたのはヴァイオレットだった。 「メイド&執事喫茶ですか? ローゼン嬢……」 議長のクラス委員長が目を丸くする。 (文化祭と言えばメイド喫茶は定番!しかもこの世界ならではの、メイド・執事制度あり!これはコスプレ乗っかるしかないでしょ!) 完全に“元19歳の女性”という意識はどこへやら――ヴァイオレットことしおりは、この文化祭を、この世界を、とことん楽しむつもりでいた。
佐伯すみれ
初めまして。拙い作家ですがよろしくお願い致します。他にもNola、小説家になろうでも活動しています。