【再掲】百合水仙の君へ 2
あの日、花束と桐の小箱を送った君は
私に多くの優しい言葉をかけてくれた。
でも、あまりにも輝かしいその言葉の数々は、
私には「似合わない」ような気がしてしまう。
確かに嬉しい。「感謝」「純潔」「深い尊敬」「相思相愛」
どれも美しく、儚く、綺麗な響きの言葉ばかり。
きっと何色にもなれる透き通った優しい心の持ち主である君は、
私にこれが似合うと思ってあの薔薇を送ってくれたんだと思う。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2024/5/27 8:36
桐生印