「綻び」 〜後日譚 下〜

5人か…手分けするよりも二人で動いたほうが良いな。まずは戦力を見極めないと… 「明良、どいつが一番強い?」 彼の『魔力干渉』で大方の戦力を測ってもらう。真ん中にいる黒魔道士がリーダー格、端にかけて段階的に魔力量が減少しているらしい。ダッと、一方向に同時に駆け出した。走った先は、一番魔力が少ない壁際の一人。まだ実戦経験も浅いようで、突っ込んできた私達にひどく動揺している。 前を走っていた彼が、黒魔道士の腹を強く打った。死ぬまでは無くとも失神くらいはしているだろう。彼が壁に沿って走っている間にも、後ろから四人が追いかけてくる。私は彼から離れ、森に入った。予想通り、二人が私を追跡してくる。森に入った後は来た方向に向かって走る。森を出たときには、彼と私で黒魔道士を挟みうちにしていた。さて、と。新技のお披露目じゃい! 「行くよ!」 「ああ!」 「「プリズム・テンペスト!」」 刹那、黒魔道士たちを取り巻くように砂嵐が起こる。彼が起こしたものだ。その中で私の光球を爆裂させる。と、無数の砂によって乱反射した光線がミキサーのように奴らの体を貫く。彼らは耳をつんざく程の絶叫を残して逝ったが、砂嵐の爆音にかき消されたのか、二人の耳には届かなかった。 「勝った……!」 「初陣は大成功だな……」
あい
色んなジャンルに挑戦したいです!温かい目で見守って下さい…。