「帰れない階」

「帰れない階」
深夜1時過ぎ。 疲れ果てたれいなは、やっとの思いで自宅のマンションに戻った。 25階建てのこのビルの自分の部屋は18階。いつもならエレベーターのボタンを押せば、数分で部屋の前まで辿り着く。 だが今夜は、なにかがおかしかった。 薄暗いエレベーターの中、れいなが押した18階のボタンは確かに光っている。 それなのに、金属の箱は不自然にゆっくり上下を繰り返し、まるで嫌がるみたいに揺れていた。 「なんで…止まってくれないの?」
虹色のシャボン玉
虹色のシャボン玉
適当に楽しくやってます!! 作品のサムネは全てAI生成によるものです