第七十二話
海野が一通り話終えると、静寂を切り裂くように、佐助が呟いた。
「目、見えるようになりたい?」
下を向いていた海野は、パッと顔を上げる。
「そりゃあね!でも、ないものねだりはしない。あの時と違って、今の俺には武士の誇りがある。」
微笑んだ海野の顔は、とても力強く、頼りになるものであった。いつの間にか全員の酔いも覚めている。と、そこに望月が帰ってきた。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/2/15 1:10
澄永 匂(すみながにおい)
連載中の作品は、金、土曜日辺りに更新予定です。
大学生&素人なので文章がぎこちないですが温かく見守ってください。
中学生の頃に作っていた話(元漫画予定だったもの)を書けたらいいなと思い、始めました。