それでもまだ生きたかった

それでもまだ生きたかった
 悲しい。気持ち悪い。 頬を伝って唇に交わる涙はどこか甘い。 人の気配が全くない静かな駅で1人寂しく電車を待つ。 冬だからか、まだ5時なのに空は暗かった。 冷え切った寒さが凶器のように私の体温に浸透していく。
きもちわるい