スキャーリィ編 13話 エリカ2

スキャーリィ編 13話 エリカ2
「そんなわけ無いでしょッ⁉︎ 衿華ちゃん! 私は貴女の過去を知っているわ! だって貴女は羽衣《はごろも》先生のま……」 「痛覚支配《ペインハッカー》」 「ーーッ! ……なんでよッ⁉︎ そんな事しても何も……まさか貴女ッ!」  天照大将補はまた気になるような事を言う。  しかし、一度始めた事だ。もう後には引けないし、引かない。なるべく、手加減をして、お腹の赤ちゃんには負担がかからないように、それに痛みでトラウマにならないように、彼女に痛みを走らせる。 「ねぇ、少し黙っててくれる? 黙らないともっと痛くするよ? 実は衿華、まだまだ特異能力《エゴ》を使えるの。お腹にいるお子さんの事考えれば分かるよね? これは衿華にとっても、組織にとっても予想外の事態なの。あの子……あの感情生命体《エスター》はね、思わない形で進化しちゃったの。そうなったら駆除しなくちゃってねって上から言われていたの。それであの子の『恐怖』っていう特性を知っていた衿華は衿華自身の特異能力《エゴ》であの子の衝動《パルス》を打ち消したの。衿華の特異能力《エゴ》は集中すれば衝動《パルス》よって体内に吸収された感情の原因物質を神経を通じて止める事ができる」
華蘭蕉(はなかんな)
華蘭蕉(はなかんな)
百合そうで百合くないでも結構百合な『だーくふぁんたじー』を書く小説家こと『はなかんな』です。小説内で多用する花言葉をトッピングか何かと勘違いしてる説がある。本人曰く花言葉のライブ感がたまんない。やっぱ花言葉よ。 だいたい毎日更新中。忙しい時は更新忘れるかも。連載中のお話の続きが気になる方はTwitterのリンクを辿ればいっぱい読めます。