月影ノ誓  十一

月影ノ誓  十一
第六節:契約の痕(けいやくのあと)  ──薬が、切れていた。  胸の奥が焼けつくように痛む。冷や汗が背を這い、視界がかすむ。  だが百合丸は、誰にも悟らせぬように笑みを浮かべた。
まき
まき
noteにて創作過程をUP中 https://note.com/dear_lupine5734