贈り物

贈り物
「はぁ。また贈り物ですか」 「ええ。サメが知らせてくれました。人手が増えるのはありがたいですね」 「うーん……」  ありがたいような、そうでないような。ぶつぶつと呟く乙姫とは対照的に、報告に来た亀は鷹揚に笑った。 「何が姫様を悩ませていますの?」 「悩んではいませんが……どうせ今回も手を焼く方でしょう?」 「そうですねぇ……確かに、ご気性は少し荒いですが、重労働でも意欲的な方ですよ。私なんかの前鰭では竜宮城の補修改善や増築は難しいですし」
こより
こより
ᴴᴱᴸᴸᴼ¨̮