気遣い

 連休の最終日の午後三時に何となくこのままじゃ終われないと言う気持ちに成り、原付きに乗りショートのツーリングに出る。 そして走り慣れた道を走り、陽が落ちて来た頃に小さい商店に寄り、メンチバーガーと缶コーヒーを手に取りレジに持って行くと、店員のお爺さんに「パン温めますよ」と言われる。 私は、コンビニじゃないその小さい商店に最初からそんなサービスな期待も無く、また、そのメンチバーガーは冷めたものとし食べると決め付けていたので何か嬉しく感じる。 そしてその店員さんの小さい気遣いに休日の終わりが心の中で良い感じに腑に落ちた様にも感じた。 [終]
仙 岳美
仙 岳美
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