イエスマン
私には親友がいる。名前は梓(あずさ)。アズのことは小学校に入る前から知っているから、もう7年の付き合いになる。
私とアズは学校のある日はいつも待ち合わせて、喋りながら登校する。
「でさ、この前会ったんだよね。その、ネットで知り合った、グッズを交換してくれるっていう人と」
「へえー、そうなんだ。いいじゃん」
「なんか、思ってたのと全然違う人だった。ちょっと気持ち悪かったかな」
私はもっぱらアズの聞き役だ。アズは話すのが好きで、私は話すのが苦手だから、ちょうどいい。この時間は親友って感じがしてとても心地よくて…。
「ヒナ、私のこと叱ってくれない?」
「…え?」
今日も私はただただ聞いていた。急に喋ることを、しかも叱ることを求められて、私は戸惑った。
「なんで?」
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/11/8 16:27
そら
きままに書きます。