イエスマン

 私には親友がいる。名前は梓(あずさ)。アズのことは小学校に入る前から知っているから、もう7年の付き合いになる。  私とアズは学校のある日はいつも待ち合わせて、喋りながら登校する。 「でさ、この前会ったんだよね。その、ネットで知り合った、グッズを交換してくれるっていう人と」 「へえー、そうなんだ。いいじゃん」 「なんか、思ってたのと全然違う人だった。ちょっと気持ち悪かったかな」  私はもっぱらアズの聞き役だ。アズは話すのが好きで、私は話すのが苦手だから、ちょうどいい。この時間は親友って感じがしてとても心地よくて…。 「ヒナ、私のこと叱ってくれない?」 「…え?」  今日も私はただただ聞いていた。急に喋ることを、しかも叱ることを求められて、私は戸惑った。 「なんで?」
そら
そら
きままに書きます。