月映えの晩餐。
いつもと同じ道を歩いていたはずなのに。
「ここは何処……?」
いつの間にか全く知らないところに来てしまったみたいだ。気のせいだろうか、空気が重くのしかかってくる。辺りは静かで薄暗く、何とも不気味だ。冷たい風が吹き、私の背筋を凍らす。得体の知れない恐怖を感じ、一刻も早く戻らなければと思ったその時。
ガサッという物音と共に、何かが私の足にぶつかった。
「……え?」
目線を下にやると、そこにあったのは猫の死体だった。何かに襲われたのだろうか、牙のようなもので噛まれた跡がある。
とにかく、ここは何かが可笑しい。
恐る恐る目線を上げると、「何か」と目が合った。
その瞬間、身体を激しく壁に打ち付けられ、恐ろしいほどの力で押し付けられた。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2023/11/14 9:35
最終編集日時: 2024/1/3 15:44
おもち
こちらでの寄り道は如何ですか?🍀🕊
ここに辿り着いてくれた貴方のお気に召すお話があれば幸いです✨
短編小説サイトPrologueでも投稿しています📚