放課後 図書室にて
午後は部活動見学の時間だから、帰宅部の私はいつ帰っても良いのだ。
…だが今日は委員会の仕事が入っていた。
「あ、お久しぶりです、茉理さん、柊君。急に呼び出しちゃってごめんね」
いつも通り階段を登り、図書室のドアを開け入っていくと、そんな穏やかな声がした。
「久しぶり、月見里先生。どうせやることないから」
月見里真白。若い国語教師だ。先生とは去年からの付き合いで、私と先生が同じ曜日担当になり話したところ、意気投合。それから砕けた様子で会話をしている。
以前、
「私相手なら良いけど、他の先生方にはちゃんと敬語使うようにね?」
と、言われたことがある。本当だったら自分に対しても使って欲しいと思っているらしいが、これまでの私を見ていて無理だと悟ったらしい。
「じゃあ今日、これを手伝ってもらおうかな〜」
0
閲覧数: 8
文字数: 2211
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/7/11 9:38
珠那
読書が好きで、書く側に挑戦してみたいと思って始めてみました!
よろしくお願いします!
学校に通っているので更新頻度は低めです。