能力を持つ私と能力を持たない君の話

能力を持つ私と能力を持たない君の話
私を引き止めた彼の名前は、八戸伊吹というらしい。八戸は私の自殺しようとした理由を黙って聞いてくれた。 「こんなこと言ったら気に触るかもしれないけど、能力を持たない僕からしたら、君はうらやましいよ」 嫌な気はしない。いつもと同じセリフでも、自分のことをわかってくれているかどうかで、全然感じ方が違うんだなぁ。そんなことを呑気に考えていると、八戸は立ち上がり、ごめんね、と言った。 「僕、嘘ついてた」 「え?」 突然の告白に目を丸くする。そのまま八戸は私に目を合わせず、寂しそうな顔でこういった。 「僕の能力は、何にも干渉されない能力」 何にも干渉されない…つまり、それは。 「だから、君は僕に関する未来予知はできないよ」 八戸の未来は、わからないってこと?じゃあ。
ごましお
ごましお
お赤飯の上に住んでいるごましおです。 趣味程度で書きます。投稿不定期。 ちなみにアイコンは自作。無断使用等禁止。 沙花叉クロヱを推してます。 ただのヲタク。絵を描いたり文書いたりが好きです。よろしくおねがいします。 ここまで読んでくれてありがとう、俺の秘密を教えたるわ(誰得?) 親の許可なしで絵チャグループのマネージャーやってる 活動楽しみじゃい_(:3 」∠)_