貴船菊

貴船菊
「シュウメイギクを見に行きましょう」 妻が珍しく私を誘った。旅行だなんて何年ぶりだろうか。 私は妻の実家の近くのシュウメイギク畑に訪れた。 辺り一面シュウメイギクの花で溢れていた。 桜のような淡い桃色の花弁だが、儚さは無く、むしろ力強く咲いている。その姿は妻と重なって見えた。 「まるで君みたいだな」
永嶋。
永嶋。
初めまして֊ ̫ ֊普段はメイドやってます☕️ ショートショートが好きです。 のんびり書いていきたいと思います⠉̮⃝︎︎