140文字小説+α その166 「蕎麦の温度」

 服を買いに行った帰り道。駅の側の蕎麦屋に入った。  天ぷら蕎麦や納豆蕎麦など王道のメニューの中に、鳥ごぼうせいろを見つけた。  好きなんだけど、中々見ないメニューだ。  さっそく注文を……ん? 「通常の物の他に、生温かいが用意できます……?」  生温かい? いや、猫舌の人とかもいるし、冷たいのが歯にしみる人もいるだろうけど、もうちょっといい表現なかったのか?  しかし、気になる。俺は別に猫舌でも何でもないので、せいろについてくるそばつゆが、多少熱くても問題ないけど。  ……よし。 「すいません。鳥ごぼうせいろの生温かいをおねがいします」
きと
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。 あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。 カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。