明日、ー
屋上の柵は、思っていたより低かった。
乗り越えようと思えば、簡単に越えられる高さだった。
風が強くて、シャツの裾がばたつく。グラウンドの声は遠くて、別の世界みたいに聞こえた。
「ここから飛んだら、どうなるんだろうな」
独り言のつもりだった。
「普通に死ぬんじゃない?」
後ろから声がした。
振り返ると、見たことない男子が、給水塔にもたれて立っていた。
いつからいたのか分からない。
「……誰」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2026/3/18 8:20
叶夢 衣緒。/海月様の猫
綺麗事が救いにならない夜の話。
正しさに置いていかれた感情と、
救われなかった青春の残骸。
優しい言葉ほど、いちばん痛い。
2023年
2月27日start
3月3日初投稿