第八十一話
「いったぁい…。お腹刺されてその力、もしかして三ツ目?」
服の土埃を払いながら、沙恵を見る道明。沙恵は、幸村の腕の中でぐったりしている。
「ま、何でもいいか。今のボクには誰も勝てないしねぇ〜。」
道明が腰を落として印を組む。と、道明を囲むように風が吹き荒れる。動ける者たちは、全員臨戦態勢を取った。何が起こるのか、分からない。だが、戦わねばならない。甚八の頬に汗が伝い、心愛は息を飲んだ。
それを他所に、佐助とかえでは互いに均衡を保っていた。かえでが佐助の額に思い切り頭突きする。佐助とかえでの額から、一筋の血が流れた。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/11/15 12:44
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
澄永 匂(すみながにおい)
連載中の作品は、金、土曜日辺りに更新予定です。多忙ゆえ、更新しない週もあります…。
大学生&素人なので文章がぎこちないですが温かく見守ってください。
中学生の頃に作っていた話(元漫画予定だったもの)を書けたらいいなと思い、始めました。