空を渡る王女 第16章 零すⅡ
ゼインがドアノッカーを叩くと、ほどなくして扉が開かれる。現れたのは執事ではなく、グライゼル侯爵本人だった。侯爵は冷めた目で私たちを見回すと、一言だけ放った。
「入りなさい」
有無を言わさぬ物言いに、一瞬たじろいでしまう。侯爵は一人で廊下の奥へと消えてしまった。しかし、ゼインだけは笑顔を絶やさない。
「ま、何とかなりますって」
言いながら、グッドサインを送る。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2026/1/22 14:22
七宮叶歌
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