現代侍 最終章 其の18
「ついちゃった…………」
岩流丘(がんりゅうおか)高校からバスでおよそ十分。
隣校と言うだけあって、そう遠くない距離に、ここ、逢刻(おうとき)高校は所在する。
鞠家牡丹は、心の準備もままならないうちに、逢刻高校の正門前に到着した。
してしまった。
制服は道中のコンビニエンスストアのトイレで着替えてきたので、現在はジャージ姿である。
放課後に見かける逢刻高校の生徒のジャージに似てるものを自宅から持参していたので、それに着替えていた。
これを着て入れば、すぐにはバレまい。
幸い、予想通り、制服姿やジャージ姿、運動着姿の生徒達が、授業を終え、校内や敷地内に散在していた。
これなら、紛れられそうだと、牡丹は意を決する。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2025/6/3 0:12
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。
好きなことは好きにやれ。
名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。