現代侍 最終章 其の18

現代侍 最終章 其の18
「ついちゃった…………」 岩流丘(がんりゅうおか)高校からバスでおよそ十分。 隣校と言うだけあって、そう遠くない距離に、ここ、逢刻(おうとき)高校は所在する。 鞠家牡丹は、心の準備もままならないうちに、逢刻高校の正門前に到着した。 してしまった。 制服は道中のコンビニエンスストアのトイレで着替えてきたので、現在はジャージ姿である。 放課後に見かける逢刻高校の生徒のジャージに似てるものを自宅から持参していたので、それに着替えていた。 これを着て入れば、すぐにはバレまい。 幸い、予想通り、制服姿やジャージ姿、運動着姿の生徒達が、授業を終え、校内や敷地内に散在していた。 これなら、紛れられそうだと、牡丹は意を決する。
P.N.恋スル兎
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。 好きなことは好きにやれ。 名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。