2唄『私』
「そこの男の子!これ落としたわよ」ある地元のおばさまに言われた。私はどこを見ていっているんだと思った。私の周りには男の子どころが男性さえいないのに。
そうしているとおばさまは私に向かって私が落としたタオルを渡してくださった。「きみなかなか凛々しい顔立ちだねぇ。はいタオル、いまから運動しに行くのかい?」と。
私はこのとき初めて知った、私は今”男の子”だと思われているのだと。私はとてつもなく不思議な違和感に襲われた。私は女だ。
でもだからといってあの悪気などなにもない善意に満ちたおばさまを恨むわけにもいかなかった。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2025/2/27 17:10
綾遡 鮎
綾遡 鮎(あやさか あゆ)です。超文系脳です。たまに書きます。