朔望之獣

朔望之獣
漠然と佇む広大な闇の中、琥珀色に輝く大きな瞳が、薄ら眼に我々を見つめている。 これは、三日月。 妖艶なそれを指す指は、瞬く間に大きく反り返って弧を描き、欠けた月のように変容し、やがてそれは新月となった。 物静かな月明かりの中、遠き故郷に届く程の大きな声。 ─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。 一本、また一本と。 ─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。
じゃらねっこ
じゃらねっこ
ねこじゃらしが好きなので、じゃらねっこです。