朔望之獣
漠然と佇む広大な闇の中、琥珀色に輝く大きな瞳が、薄ら眼に我々を見つめている。
これは、三日月。
妖艶なそれを指す指は、瞬く間に大きく反り返って弧を描き、欠けた月のように変容し、やがてそれは新月となった。
物静かな月明かりの中、遠き故郷に届く程の大きな声。
─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。
一本、また一本と。
─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。─ぐしゃ。
0
閲覧数: 57
文字数: 1447
カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/10/19 15:30
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
じゃらねっこ
ねこじゃらしが好きなので、じゃらねっこです。